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 ■ 式年遷宮とは?

遷宮(せんぐう)とは、神社の正殿を造営・修理する際や、 正殿を新たに建てた場合に、御神体を遷すことです。式年とは定められた年という意味で、 伊勢神宮では20年に一度行われます。

第1回の式年遷宮が内宮で行われたのは、持統天皇4年(690)のことです。 それから1300年にわたって続けられ、昭和48年に第60回、平成5年には第61回が行われ、 平成25年に第62回を予定しています。

神宮にとって永遠性を実現する大いなる営みでもあるのです。

伊勢神宮:式年遷宮より

 ■ 遷宮の意義

遷宮を行う理由としては、建物が老朽化し、建替えが必要であるということである。 白木の掘立柱、萱葺屋根では、長持ちはしない。 しかし、式年遷宮の制度が定められた天武朝の前後には、創建(または再建)当時の建物が現存する法隆寺が 建築されている。 当時の国力・技術をもってすれば、神宮も現在にも残る建物にすることは可能であったと思われる。 それを、あえて膨大な国費を投じて式年遷宮を行う途を選んだのは、当事者である神宮自身にも明確な記録はないようであるが、次の4つの理由が考えられてい る。

  1. 当時でも過去の建築様式である弥生建築を保つことに何らかの意義を見出していたと思われること。
  2. 神道の 精神として、常に新たに清浄である事を求めていること(「常若(とこわか)」という)。即ち、建物が(使用可能であっても)老朽化することは、汚れ(気枯 れ)ることであり神の生命力を衰えさせることで、そして、それらを新しくすることにより、神の生命力が蘇り活性化するという考えである。
  3. 天武天皇の時代に初めて大嘗祭が行われた。これは、天皇祭祀である毎年の新嘗祭に対する、一世一度の行事である。これに対応して毎年の神嘗祭に対する大神嘗祭として遷宮が行われるようになった。
  4. 天武天皇以前には天皇が変わるごとに宮を代えていたが、恒久的な宮(藤原京)が建設されることになり、宮代わりがなくなったのでその意義を神宮の遷宮に託した。

次に式年遷宮が20年ごとである理由としては、同じく確たる記録は無いが以下の理由が考えられている。

  1. 建物が、上述の「清浄さ」を保つ限度が、20年程度である。(耐用年数という意味ではない。)
  2. 建替えの技術の伝承が、当時の寿命から適当である。(10~20代で見習い・下働き、30~40代で中堅・棟梁、50代以上は後見)
  3. 旧暦での「朔旦冬至(さくたんとうじ)」(11月1日が冬至となる)が19~20年に一度(メトン周期)である。
  4. 社会・人生の区切りとして20年が適当である。
  5. 式年遷宮は、大神嘗祭という一面を持つが、それに使う穀物の保存年限が20年である。
Wikipedia:式年遷宮より

 
なかのひと